CANISTERキャニスター
サイズ (シェイプ - 写真左):φ90, H185.5 mm ( 内容量 約90g )
サイズ (テーパー - 写真右):φ95.5, H185.2 mm ( 内容量 約160g )
素材:ブナ積層合板 / 植物油性バニッシュ仕上げ
販売金額:¥36,300 (tax incl.)
製造:木地 (株式会社天童木工) , 加工 (佐賀木工) , 金属取手 (株式会社東北マテリアルス)
*受注生産となります。納期はご相談ください。
*販売金額や製造業者は都合により変更になる場合がございます。
1950年代後半に製作されたと考えられる「人工木目」技法による木製キャニスター。
当時の図面や製作意図、使用用途などの資料は残っておらず、同種の試作品資料が数点残っているのみでした。
「人工木目」技法とは、積層合板の接着層に着色を行うことで、切削時に木目のような模様が現れることを利用したものです。この技法が研究された背景には木目の美しい高級な木材資源の枯渇や、無垢材の持つ材質の不安定さ、といった課題を解決するために生まれたものでした。
本製品は、天童木工にて成形合板の技術を確立した乾三郎(同社技術部長も勤める)らが工藝指導所の所員時代に研究を担当したという記録が残っています。
当時の記録から、キャニスターだけでなく木製皿や家具などにも応用を検討していたことが伺えます。
復刻にあたって、積層合板の制作には天童木工様にご協力をいただきました。
*現存する試作品資料とできる限り寸法や素材を再現しています。
*シェイプタイプに関しては、人工木目材による試作資料は残っておりませんが同時期にシリーズとして製作されていたと推定し復刻。
WOODEN BOWLウッドボウル
サイズ:W120.7, H56, D121.2 mm
素材:ケヤキ / ウレタン塗装
販売金額:¥22,000 (tax incl.)
製造:木地 (宮城県産ケヤキ材)、加工 (株式会社ウッドマイスター)
*受注生産となります。納期はご相談ください。
*販売金額や製造業者は都合により変更になる場合がございます。
1950年代前半に製作されたと考えられる「非円形ろくろ加工」によるウッドボウル(銘々皿)。
当時の図面や製作意図、使用用途などの資料は残っておらず、同種の試作品資料が数点残っているのみでした。
工藝指導所は、木製器の形状の自由度(意匠性)を高めるべく、通常のろくろ加工(木工旋盤加工)では円形の形しか作れなかった課題を克服するために、「非円形ろくろ」という加工機(旋削機)を開発しました。それにより、三角形や四角形・楕円形などの形状を量産的に作れるようになり、多くの規範原型(見本試作)を製作していました。
しかしながら、機械を使用する際の安全性や安定性の課題から、実際に普及すること難しかったのではと考えられており、いつしかその手法は忘れられてしまいました。今日においては、CNC切削(コンピュータ制御切削)によって、より自由に形状を作ることが可能となりましたが、今から70年以上も前に知恵と工夫で、器=円形であるという常識を越えようとした、工藝指導所の先見性や技術力の高さを物語る製品として、復刻を行いました。
*現存する試作品資料とできる限り寸法や素材を再現しています。
*ケヤキは着色せずに本来の木地色を生かしていますが、ロットによって色の差がある場合がございます。