MUSTERMODELL
「Mustermodell」とは、ドイツ語で「お手本」「見本」「試作」といったことを意味する単語です。 工藝指導所のデザイン基盤を築いたドイツ人建築家 ブルーノ・タウト(Bruno Julius Florian Taut , 1880-1938)に敬意を表し、彼が伝えた「規範原型」というデザインの手法(現在のデザインとほぼ同等の、リサーチ / 試作 / 評価 / 完成 といったプロセス)から、本プロジェクトの名称を名付けました。タウトの伝えた「規範原型」や「見る工芸から使う工芸へ」といった手法や思想がその後の工藝指導所の理念や基礎となり、日本のモダンデザインの発展に大きく貢献していきました。 現在は、工藝指導所の活動をよく伝える資料として当時の「試作品資料」があります。残念ながら普段は博物館に収蔵されてしまっていますが、私たちはそれを現代の技術で復刻し、「(当時の)試作」の「見本」を持って、工藝指導所の価値を広く一般に伝えていきます。